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毛をたずねて書籍外観毛をたずねて ~ 刷毛談義 ~第一編 糊刷毛:唐紙(襖)障子

[第06回] 糊刷毛:唐紙(襖)障子

糊刷毛:唐紙(襖)障子のイメージ

襖・障子は貴族や上級武士の邸宅にて、部屋の間仕切りとして用いられたが、時代が下り江戸期に入ると、庶民の住宅にも取り入れられるようになった。
庶民は、襖・障子の修繕を自分で行ったので、この時期には安価な糊刷毛が広く用いられるようになった。

同じく江戸期、絵画の鑑賞が庶民の娯楽として一般化したことから、絵画を表装する表具師の需要が高まり、比例して、表具師が用いるプロ仕様の糊刷毛も多く作られるようになった。

いずれも江戸期、方向性は異なるものの、庶民の活力の高まりに呼応する形で、糊刷毛は普及していったものであろう。

この他、刷毛で絵を描いた谷文晁、葛飾北斎の逸話や、糊刷毛で作られた紙子(紙衣)のエピソードを紹介する。